実話⑮ 刃物所持事件が発生…
そんなある日…
K 君が刃物を隠し持っていることが判明。
刃物自体は木で作られた小刀でしたが、
その小刀によって、ある生徒が脅され泣いていたのを目撃した子がいました。
「 あのね、今日学校で聞いたんだけど… 」
「 ○ ○ 君が○○君を泣かせていたんだって… 」
「 ○ ○ 君小刀を持っていて…」
「 体育館の脇の土の中に埋めていたのを見た子がいたんだって… 」
学校で聞いた話を息子が教えてくれました。
「 えっ！それで… 」
「 先生に、その子達は言いに行ったの？ 」
「 ○ ○ 君が泣いていたとは言ったみたいだけど 」
「 小刀の事は言ってないんだって… 」
「 やっぱり後で仕返しされるのが怖いからじゃないかな… 」
「 そう…… 」
その後、陰で脅されていた子は、自分の身を守るために、
護身用の小刀を持つという悪循環が発生しました。
おそらく…
脅されている子の親は、小刀を護身用で持っている事を知らないと思います…。
後日その子は、護身用の小刀を息子にこっそり見せ、
「 内緒だよ… 」 と言ってきたそうです。
息子以外にも、いじめの標的は広がっている様子で
知らない合間に、いじめられっ子被害者が他にも増えていました。
怖いという気持ちから皆、何もできずにいるのでしょう…
護身用として小学生が小刀を持つということは、
決してあってはならないのですが…
ある日、息子が自宅で１０人程の友達と遊んでいたときです。
「 ピンポーン 」
たまたま開きっぱなしになっていた玄関に立っていたのは、K君でした。
子供達は、まさか此処に来るとは思っていなかったようで、一瞬凍りついていました。
K君から逃げたい！と思ったのか…
「 ねえ、○ ○ 君ち（家）に行こう！」
と、誰かが言いだし、その流れに皆従い始めました。
そして、K君は皆の後を追うように、くっ付いて行きました。
遊びにきていた子供達は、私が気が付いたときには、誰もいなくなっていました。
翌週には、またバスケ部の子が２人遊びに来ました。
そして、一人の子が学校の校庭に行こうと言いだしました。
すると…
「 俺行きたくない！」
「 校庭に行ったらあいつが居そうだから… 」
「 俺さ…アイツのこと （K君） 嫌なんだよね… 」
「 脅してきたり、暴力振るってきたりするし… 」
傍にいた息子も、同感という顔色でした。
その発言をした子は、自分を守るためでしょう…
護身用のナイフをダイソーで購入し、身に隠し持っていたのでした…。
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