実話⑫ 心のプロジェクト作戦…
このように、今も先生やコーチ、一部の保護者達からのいじめや嫌がらせは続いています。
普段の部活での練習の時には、同じ学年の仲間達とは練習できずに離されて、下級生達グループの中で練習するようになり仲間はずれ状態に。
学校へ毎日通い部活に行く息子の心情を思うと、毎日辛かったことと思います。
私は学校へ行く息子を毎日励まして送り出していましたが、
そんなある日…
「 部活、辞めてもいいんだよ 」 私は息子に言いました。
いじめられているから逃げるという考え方ではなく、
理不尽な集団から親子で避難するだけ、と息子に説明しました。
息子は答えが出ないようでした…
そんなある日、学校で「心のプロジェクト」という、オリンピック選手や日本代表選手のアスリート達を招いて、子供達に大事な話をするという講話が行われました。
辛い毎日を送っている息子にとって講話の内容は、今の自分に少しだけ勇気を与えてくれた、話しだったようでした。
後々になって分かったことなのですが、この講話は、息子のクラスの担任の先生が息子へ贈った思いやりのプレゼントでもあったのでした。
このような目に合っている息子の状況を薄々感じていた様です。
学校での宿題で、自学ノートに部活の事を書いたとき、
「 応援していますよ 」 と先生からのコメントが書いてありました。
「 夢先生心のプロジェクト 」 の内容は、まさに息子へのメッセージと思える内容でした。
この講話を聞いて帰ってきた息子は、何かふっきれたようになり、少しづつ元気を取り戻していきました。
「 どんなお話だったの？ 」 私が聞くと…
「 あのね… 」
「 ラグビー選手日本代表だった人が、ケガで試合に出場できなくなったとき 」
「 今まで試合に出るのが当たり前だと思っていたけど 」
「 ベンチにいた仲間の気持ちが、その時解ったっていう話だったよ！ 」
「 そう… いい話だね。 」
だから…
もし今、選手に選ばれなくて試合に出れなくて、辛い思いをしている人がいても、
夢はひとつじゃない、だから悲しむ必要はない！って…
そして選手になっている人達は、
ベンチにいる仲間達の気持ちを考えられるようにならなければならない！と…
この講話の機会を与えてくれた、担任の先生に感謝致します。
少しですが、 「 息子は元気になりました 」 と…。
そして 「 夢先生、講話をありがとう！」
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