自分の子供がいじめの加害者に… 親がとった行動
父親のマットさんのfacebook より
https://www.facebook.com/matt.cox.735/videos/2191578667575986/
父親のマットさんのfacebook より
これはアメリカで実際に行動した親のしつけです。
アメリカのオハイオ州スワントンに住む父親が、いじめの罰として10歳の娘を学校まで数回に分けて歩かせた画像です。
父親がフェースブックにビデオ投稿したのを機に、このしつけ方法の是非が議論になりました。
経緯
学校で娘さん(10歳)は、いじめをしたことをとがめられ、いじめ行為が2回目だったこともあり学校側はスクールバスの利用を3日間禁止としました。
そこで、父親のマットさんは繰り返すいじめをした娘さんに対して、「生きる上で何が大切なのか」を教えることにしました。
寒い日の朝、マットさんは学校までの道のりを一部、娘さんを歩かせることにしました。そして見守る形で自分は後から車で付いていく事にしたそうです。
地元テレビのWTVGニュースによると、合計8キロの距離は娘さんがスクールバスの利用を禁止された3日間の間で数回に分けて行われ結果、娘さんはその距離を歩ききったそうです。
父親のマットさんはこの様子をビデオで自信のフェイスブックに投稿。すると1700万回以上再生され、数万件のコメントを集めました。
父親のマットさんのメッセージ
マットさんは、
- これはビデオと共に「生きる上での教訓だ!!
- しっかり学んだ!
- 手足はぜんぶ無事で元気で健康。
- それといじめについて考えを改めたみたいだ。
- 当たり前と思っていたちょっとしたものを感謝するようになったようだ。
と… 感想を述べています。
「自分の子供に責任を取らせる」、「いじめをやめろ」のハッシュタグも付けたそうです。
大勢が閲覧し拡散したこのビデオでは、バックパックを背負い学用品を持ったマットさんの娘さんが、道路沿いを歩いています。
(外の気温は2度)
車内では、マットさんは権利やいじめについて語りながら、車で見守りながら後から続いています。
「いじめは許されない」
「いじめは我が家で食い止める。」
「そのための自分なりの、ささやかな方法」
だと、父親のマットさんはビデオで話しています。
さらにマットさんは、
子供は当たり前のように、車やバスで毎朝学校に連れて行ってもらうのは当然の権利だと思っていて、それを多くの子供が当たり前と考えていると指摘した。
父親のマットさんは、
「私のやることに賛成しない親御さんは多いでしょう。それは構わない」
「自分の娘に教えるため、そして娘にいじめを止めさせるため、私は自分が正しいと思うことをしているまでだ!」
マットさんはフェイスブックを更新し、自分の教えを娘がしっかりと受け止めてくれたと書いています。
娘さんは更新したこの日、3日間で合計8キロの距離を最後まで諦めずに歩き終えたといいます。
娘さんはWTVGのニュース番組で、こう言っています。
「自分もいじめられたことがあり、今回のことで人に優しくすることを覚えました。」と話したそうです。
父親のマットさんのビデオには約6万3000件以上のコメントが今回の件でついたそうです。
その多くは肯定的コメントで、いじめた側の子供の親も、いじめられる側の子供の親も、マットさんのしつけに感謝しているという内容のものが多く寄せられました。
一部、ご紹介致します。
肯定的なコメント(一部)
「うちの自閉症の孫は、近所の子供達からいじめられている。その祖父として拍手します! 何もしない親が多すぎる」
というコメント。
「自分の子供が許されない真似をしたら、親が自分の時間を割いて、自分で自分の子供に責任を取らせるべきだ。そういう親がもっといたらいいのに」
というコメント。
批判的なコメント(一部)
その一方で…
「おしおきされている姿をフェイスブックに投稿して屈辱を与えるなんて。皮肉だ」
これは父親が娘をいじめているに等しいのではないか?
というコメント。
さらに…
「ちょっと待って!あなたの娘が他の子をいじめたの?
娘の説明を最後まで聞いた?
この子は自分がいじめられてて、それに耐えられなくなって反応したら、たまたま学校に見つかっちゃっただけでしょ?
公の場で恥をかかせるのがおしおきだというなら、娘がいじめを繰り返したのも、悪くなるのも仕方ないのでは?」
というコメント。
心理学の面から言うと人として正しい反応である
心理学研究者で若者のいじめに詳しい、アメリカフロリダ大学のドロシー・エスペラージ教授は、BBCチャンネルでこう告げています。
「いじめた側の子供の親は、我が子の非を認めない人の方が、ずーっと多い」
「なのである意味、娘の行動を認めて受け入れているこの父親は、正しく反応している」と。
人と言うものは…
自分が何かすればその責で、自分が嫌な目に遭うと分かっていると、特に子供はあまり悪いことはしないものだと教授は言う。
ただし、寒い中を歩かせる以外の方法の方が、望ましいとも話しています。
ドロシー教授は、
「ビデオにコメントを残した多くの人と同様、私もこのいじめについて原因をもっと知りたいと思います。」
そして、「いじめとその影響について、対話は継続しなくてはならない」と、説明しています。
「こういったたぐいの罰は一過性のもので、いじめを助長している学校やスクールバスの在り方そのものに向き合っていない」
と話されています。
父親のマットさんは地元メディアのニュース5クリーヴランドに対し、ビデオそのものやビデオに付いたコメントをそのまま娘さんや他の子供2人にも見せたところ、当事者である娘さんや他の子供達は、
肯定的・否定的両方のコメントを全部読んで、こう言っています。
「悲しい内容の書き込みも子供達と一緒に読みましたが、とても共感していたようだ」と。
マットさんはさらに、
「多くの親が自分の子供の責任を認め、子供に責任を取らせるようになることを願っている」と加えました。
BBCチャンネル読者の意見
BBCでは、マットさんのしつけ方法をどう思うか?読者に意見を求めた。
寄せられた意見は以下のとおり――。
「この行動を取った父親を尊敬する。この人が問題にしているのは、いじめだけではない。最近の子供は確かに、自分は特別扱いされて当たり前と思っている。」
(クラウディア・グロットキャンプさん)
「最悪。自分が一瞬だけ有名になるため、ほめられるため、子供のプライバシーを暴く親なんてゾッとする。主役は娘さんじゃない。自分がどれだけいい親か、誉められたいだけ。かわいそうな子。」
(ルーシー・ワードルさん)
「親が子供の言いなりなのではなく、子供に言うことを聞かせる親がまだいるのは嬉しい。」
(ジェニー・へファーノンさん)
「いじめた子供への罰として、これは偽善的だと思う人もいるだろう。これ自体がいじめに見えるので。
けれども、いじめを罰さずに放置する人間の方が偽善者だ。
自分がしたのと全く同じ仕打ちを受けることこそ、1番効果があるのに。」
(D・ウェストさん)
「いい手だと思う! うちの息子もいじめられていた。
子育てをちゃんとしてないのは自分なのに、責任逃れして、学校のせいにする親が多すぎる。」
(ラスマス・ランガードさん)
などが読者から寄せられました。
このサイトでもお伝えしておりますが、
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いじめ問題を真剣にお伝えしています。 解決の入り口の参考に…
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